森を守ろう 4
花崗岩の深層風化の進んだ地域の山林では、優れた立派な土壌とその下層の風化マサ土は透水性が極めていいのです。
未風化岩との接際部、つまりスベリ面が大量の水路となり、樹木の根はそれ以下には侵入できないため、そこから上が崩落するのです。
したがって、ここでは伐採跡地、幼齢造林地、天然大径木林地にかかわらず、ある程度以上の急斜地では全面的に崩落しています。
乱伐のためなどといった非難はほとんど聞きません。
何百年かに一度という集中豪雨であり、天災でしょう。
・木曽御岳地方
ここは御岳山の噴出物の堆積したところで、ここも花崗岩風化様式の災害と同様、雨水の浸透良好な層の下に不良層がある場合です。
集中豪雨または長雨によって飽和状態になり、強い地下流が起こって土壌の抵抗力が及ばず、地すべり崩壊が発生したものでしょう。
ここは堆積層が深いため根の侵入が及ばず、特に若齢造林地などの土地保全機能は全く作用しないで、完全に一蹴されてしまったものです。